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【映画】「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の感想とネタバレ~すれ違い方が切なすぎる…後半泣きっぱなしの恋愛映画だった

女性向け恋愛コンテンツ集 私の恋愛観

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映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』オフィシャルサイト

 

2014年8月に刊行され150万部を超える大ベストセラーとなった「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が映画化され、12月17日公開となった。主人公は福士蒼汰さんが演じ、相手ヒロイン役に注目の若手女優である小松菜奈さんがキャストされ、この冬話題の映画だ。

 

映画「君の名は。」で予告が流れていたのがきっかけで気になったこの作品。早速観に行ってきたのだが、おすすめの恋愛映画になったのでネタバレを含みつつ感想をまとめたい。

 

切ない運命を背負ったカップルのすれ違い方が恋愛の本質も考えさせるこの映画、後半は特に泣ける映画となっていたので、熱く紹介できればと思う。(※映画のネタバレがあるので、見たくない人は読まないように)

映画のあらすじ

「ぼくたちはすれ違ってない。端と端を結んだ輪になって、一つに繋がってるんだ」

 

京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿(福士蒼汰」は、いつものように大学まで向かう電車の中で出会った女性・福寿愛美(小松菜奈)を一目見た瞬間、恋に落ちた。勇気を振り絞って声をかけ、「また会える?」と約束を取り付けるようとした高寿だったが、それを聞いた彼女は、なぜか、突然涙してしまう―。彼女のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だったが、不器用な自分を受け入れてくれる愛美にますます惹かれてゆく。そして、親友・上山(東出昌大)からの後押しもあり、初めてのデートで告白をして、見事OKをもらい交際をスタートさせる。初めて手をつなぎ、初めて名前で呼び合う、そんな初めてのことがある度に泣く愛美のことを少し不思議に思いながらも、より愛美への愛情を深めていく高寿。そんな二人の関係は、誰もがうらやむ程に順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた。

 

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』オフィシャルサイト

 

映画序盤は、愛美の不思議っ子ぶりが伏線になっていそうな雰囲気はあるものの、非常に順調に恋愛が進んで、主人公視点で進む二人はありがちな展開で段々と付き合いを深めていく。

 

一目ぼれしていきなり告白するシチュエーションは現実になかなか無いとしても、恋愛映画ならそこまで違和感がなく、二人の付き合い始めはキュンとする感じを醸し出しつつも、特に見どころと言えることもなく中盤に進んだ。

 

CMでもピックアップされていたシーン「秘密を打ち明ける瞬間」からドラマが動き出すという予感だけで中盤まで行くので、映画を見て1時間弱くらいまでは「期待倒れかな?」と心配したくらいだった。

 

でも、長い伏線となった序盤の本当の意味を知って、もう一度見直したいと思ったほど「本当はこんなにも切ないシーンだった」のだと、後半を迎えるにつれて「ぼく明日」の見どころが急に迫ってきた。

 

後半は泣きっぱなし。その理由をぜひ詳しく紹介したい。

 

 

映画の設定が切なすぎる

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は、二人の時間軸が逆に動いていると言う設定が本当に切ない映画だった。主人公たちカップルの、時間が進む方向が真逆になっているから、すれ違う二人の運命を映画中盤で知らされる。ファンタジー的要素だが、ここが物語の肝になっている部分だ。

 

基本的な視点は主人公「高寿(福士蒼汰)」で進んでいくのだが、恋人である「愛美(小松菜奈)」とは「流れる時間の軸が逆」だ。つまり、愛美は未来から戻るように時を重ねている。高寿は、愛美が現実世界の逆に時間が流れていることを後で知ることになるのだった。

 

きっかけは、二人の未来が示された手帳を愛美が部屋に忘れてしまい、高寿が中身を見てしまうことだった。ちょっと前に「未来が分かるとしたら、どうする?」と聞いた愛美は、本当に高寿の未来を知っていた。その意味を本当に理解した時、この映画が序盤に何を描いていたのかを知り、涙を我慢することができなかった。

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上の図のように、「高寿の明日」は「愛美の昨日」になっていて、「ぼくは明日、昨日の君とデートする」という映画タイトルは、ここを一言で表している。

 

まだ映画を見ていない人は「へぇ、分かりにくい設定なんだね」と、疑問も持ちながらも何となく読み進めると思うのだが、ちょっと待ってほしい。ここがどれだけ切ないことなのか、映画を見れば涙なくして見られないくらい、二人が悲しい運命を持って出会っていることが分かるのである。

 

映画中、何度も不思議なタイミングで泣く愛美は、高寿と出会ってすぐに告白され、振り向いたら泣いていた。「涙もろいんだ」という愛美の言葉の本当の意味を高寿が知る時、否が応にも高寿は恋愛の本質を考えた。

 

すれ違う運命にある二人が、なぜそれでも一緒にいようとするのか、

なぜ結末のある恋愛へ進んでいくのか、

あらすじ通りに進む恋愛の価値は?

 

設定の切なさがこの映画の価値を飛躍的に高めていて、序盤何となく初々しいカップルの付き合い始めを見ていたはずなのに、それが違う視点から見た時、全然違う現実を見ていたことに気付く。

 

ありそうでなかった展開は、その秀逸なストーリー展開に驚くより先に、切なさが胸にこみあげて、ただただ涙を流すのみだった。

 

たった30日間しかない二人の時間が逆に流れる切なさ

二人が出会って別れるまでの時間は、下の図のように二人の中で流れる。高寿は下の図の1日目で一目ぼれし、告白する。

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映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」では、二人の時間が逆に流れるため、上の図のように、二人の時間がすれ違い続けていくことになる。高寿から見た明日は愛美に取って昨日で、愛美から見た明日は高寿の昨日になる。

 

これが何を意味するか、まず「思い出が共有できない」という点から解説したい。

 

この映画では、自分の時間が進めば、相手の時間が戻っていくことになる。そこには「この間食べたケーキ、おいしかったよね」という何気ない思い出話すらできない切なさがある。当然、思い出の共有全般が記憶を通しては不可能で、「ぼく」にとって明日のデートは、「きみ」に取って昨日のデートで、二人はあらすじのある恋愛をするかのように、時間軸を共有するために未来で書いた「手帳」に沿って行動を取らないと、お互いの記憶では付き合いを継続できない関係にあった。

 

別れが待っていて、すれ違う運命すら受け入れながら付き合っていかないといけないのである。それに気づく時のやるせなさは自分の恋愛に置き換えたとき、想像を絶する事実である。

 

明日、自分の好きな人は自分との間に起こったことの全ての記憶がない。あるのは手帳に書いてある記録だけで、付き合っているのに自分との想い出が相手は同じように積みあがっていかない。

 

これがどれくらい辛いことか、実際の映像を見ながら自分と好きな人を当てはめてみてみると、その切なさは言葉にしがたい。本当に寂しいことだし、なぜそれでも明日彼女に会うのか、その理由すら見失いそうになる。映画を見て、作品の肝になるこの部分の二人の葛藤は、すごくよく描かれていた。巻き戻してもう一度見たいと思わせた。

 

物語が男性視点で展開される時間が長かったことと、私自身が男性だから彼氏側の視点に立ちやすいという面もあって、長い時間高寿視点で見た映画だったのだが、高義の葛藤を描くシーン前後で本当の意味を突き付けられた。愛美が乗り越えた事実についても。

 

運命を受け入れて、それでも精一杯の気持ちで一緒にいようとしたその理由とは

映画「ぼくは明日、昨日の君とデートする」の一番の見どころは、公式サイトのトップに書かれた言葉がすべてだ。

 

たった30日

恋するために

ぼくたちは

出会った

 

映画「ぼく明日」のテーマはこれだ。高寿の最後の別れの日は愛美の最初の日で、そこでこれから先に二人の間に起こることを聞かれ、詳細を話し、愛美は手帳にそれを記した。間違えないように、二人がちゃんと出会って恋ができるように。たった30日でも幸せな時間が過ごせるように。すれ違って、何もなくならないように。

 

物語が進み、立場を逆転させて考えさせられる瞬間、高寿は出会いから今までを振り返った。「なんで平気なフリして愛美は俺と出会い、一緒に居られたんだ…」、そう考えるのは悲しい結末を知ったショックから当然だけど、彼女が実はすごく辛い時間を乗り越えてきたことに気付く。

 

愛美は、高寿が「はじめて」と感じていたことが、全て「さいご」だった。高寿が愛美にはじめて出会った日は、愛美に取って最後の日。今日で最後なのに告白され、はじめて手を繋いだ日は最後に手を繋ぐ日になって、キスもエッチも、全ての「最初」が、愛美に取って「さいご」となっていた。

 

「私、涙もろいんだ」

 

なぜ愛美は不思議なタイミングで涙を流したのか。ただ呼び方を変えただけで泣いた理由、手を繋いだだけで泣いた理由。出会ってすぐなのに涙を流して高寿を見た愛美は、高寿との最後の瞬間を心の底から悲しみつつ、それでも気丈に振舞おうとした。

 

未来から戻っていく愛美は高寿と過ごした時間で愛を深めたけれど、高寿はこれから愛美と愛を深めていく。気持ちを純粋に伝えれば、ビックリして引かれる。壊れてしまう。気持ちを押さえて、でも押さえられない気持ちはいつも「涙」となって、愛美の頬を伝った。

 

高寿の葛藤は「明日会う愛美が昨日の愛美ではない」という切なさであり、辛さ。ずっと先まで続く未来もないことが分かっている。たった30日、この期間に恋するために出会う価値。そしてその出会いを大切にする意味とは…。

 

 

10代から20代前半くらいまでの恋愛は、「別れがある恋愛」と見ることがある。永遠にずっと一緒にいるわけじゃないのに、私たちは好きな人を作り、もっと一緒に居たいと願って付き合う。

 

「いつか別れるなら、なぜ付き合うんだろ」と思ったことがあなたにもあるんじゃないだろうか?

 

好きな人と近づきすぎればむしろ傷つくことが増えて、失恋するたびに「なぜ人は別れが来ることを知っていて、自分の気持ちが好きな人に受けいれられないこともあるのに、また出会いを繰り返し、未来に期待するのだろう」とも思う。今回の映画は恋愛の本質みたいのに迫る瞬間があって、それが高寿が自分たちの運命を知った時だった。

 

「こんなことに意味があるのか」

 

自問自答する高寿が出した答えは「好きだから一緒にいたい」というとても純粋な気持ちだった。ここに救いがあったのはこの映画の一番良かったところである。別れが来ることを事実上受け入れたとしても、好きな人との思い出や絆が積みあがっていかなくても、私たちは「好きな人と一緒にいたい」と思うから恋愛をしている。

 

終わりが見えていたって、ゴールインするために私たちは恋愛しているわけじゃない。ただ、一緒にいたいんだ。叶うならずっとずっと。たとえ、叶わない恋だって同じように。

 

運命を受け入れた高義は、愛美に「乗り越えたから」と告げた。愛美がこれから先(高寿にとっては過去)、乗り越えることを知っているから。これからが否定されても、高寿は今ままでを否定したくなかったし、これからたとえ数日でも一生懸命一緒にいようとした。

 

二人がたった30日でも、素敵な恋ができるように。高寿は別れに向かい、別れる日に初めて自分と出会うことになる愛美を最大限思いやった。愛美にとっての「これから」が輪になって繋がるように。二人はすれ違うんじゃなくて一つになって繋がっていることを愛美に言って聞かせた。愛美が二人の運命に絶望しないように、乗り越えることができるように。

 

「今日」を大切にする恋愛のカタチ

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「ぼく明日」を見て、「今日を大切にする恋愛のカタチ」も考えさせられた。二人は「今日」を壊したら、一緒にいた事実さえ失ってしまう危うさがあったけど、決定的にすれ違ったある日、高寿はその日の内に愛美へ電話し、「明日ひどいことを言ってしまうと思うけど…」と、今その瞬間をとても大事にした。

 

好きな人のことはもっと大切にしないといけないんだと感じた。彼氏や彼女と何か会った際、もっと言えばひどいことをしてしまったりする際、私たちは自分たちの歴史や絆、思い出などに、関係の修復をとても現実的に期待する。「これくらいで別れない」ってことが、きっと日常には甘えとなってよく表れていて、本当は二人の関係を蝕んでいるのに、表面化しないから見て見ぬふりをする。結果、確かに明日も仲良く付き合うし、喧嘩しても仲直りすればもとに戻った気がしてしまうんだ。本当はそれが積み重なっていつかの別れが明日になるのに。

 

でも、「ぼく明日」の世界では今日すれ違ったら明日は分からない。明日、今日デートした相手は昨日の自分とデートする。「時間」というとんでもないすれ違いの原因に、些細でも「気持ち」まですれ違ったとしたら運命をつなげていくことができるだろうか?それと向き合う中で、彼らは恋愛の本質に迫った。

 

この映画を見て、もっと恋人のことを大切にしようと思う人は多いのだと思う。カップルで見たなら、お互いの存在をもう一度深く考える機会になるような気がした。少なくても私にはそんな機会になった。

 

とても胸が痛くなる映画だったが、救いのある答えがきちんと提示されていて、前向きにもしてくれる作品。多くの人に見てもらいたいなと思った。

 

まとめ

今回は、映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のネタバレと感想をまとめた。すれ違い方が切なすぎるこの映画は、二人の運命を知った後半、ずっと泣きっぱなしになるくらい、胸が締め付けられた。

 

この冬、泣ける映画を見たいならおすすめの作品なので、ぜひ大切な人と映画館に行ってみよう。

 

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